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第1回: 大人のケンハモ プロローグ

バーチャルピアノ教室では、新しい音楽のコンテンツとして「大人のケンハモ」を企画することになりました。
新しい試みで、現在スタッフも体当たりで新サービスを準備中です。

第1回目の情報アップは、「なぜ 大人がケンハモ」? いやそもそも「ケンハモ」って何?

というお話から・・・・


ある早朝、とあるオフィスで・・・

仕事が始まる1時間半ほど前のあるオフィスのロビー。

ひと気のないシーンとした空間に、バイオリンとウクレレの涼やかで優しい音が流れ響きます。
曲目は「ビタースィートサンバ」。ラジオ局ニッポン放送の人気番組「オールナイトニッポン」のテーマソングです。

他の楽器経験は長く、あえて新しい楽器に挑戦のバイオリンさんと「30歳にして音楽に目覚めた!」と初めて楽器を手にするウクレレさんの二人のユニット名は「4Strings」。

『香川さん、朝練やってるから来る?』というお誘いを受けて、仕事の前に立ち寄らせていただきました。

「もう、めっちゃくちゃ楽しくてしょうがないんですよ~~~!」というウクレレさんの笑顔。こんなに本気で楽しいそうな感想をナマで聞かせていただいたのは久しぶりで感動でした。

大人になってから本気で楽しむ音楽って、こういうことなんだなぁ。バーチャルピアノ教室の生徒さんもこんな気持ちで弾いてもらえたらうれしいなぁ。

そう思いながらアイスコーヒーを差し入れてこの日の朝練を後にしました。

 


鍵盤ハーモニカとの再会

エレクトーンを習っていました。母と一緒に超憧れのプレーヤさんのコンサートへ行ったとき、エレクトーンの上にちょこんと見覚えのある楽器が。「あ、ピアニカだ」・・・。

そのプ方はエレクトーンを弾きながらホースを口にくわえて旋律をピアニカで演奏されました。そのなんとも言えない美しい音色に「幼稚園で吹いたあのピアニカがどうしてこんなにきれいな音になるんだろう」と子供ながらに感動し、その音色は私の心にずっと残っていました。

その音色を自分で奏でてみたい・・・。
ユニット「4strings」のお二人の本当に楽しそうな朝練の音を聴いたことがきっかけにその気持ちが湧きました。

大人になってから楽しめる鍵盤楽器、しかも、持ち運べて、片手で弾けて、やさしい音色、そしていろんな楽器と一緒に楽しめる可能性があるかもしれない・・・。そうすれば、もっと鍵盤楽器を楽しむ人が増えるんじゃないかな・・・。

さっそくインターネットで探しました。そして出会ったのがこの楽器。

どうですか?なかなかきれいな楽器でしょ。
「プロ仕様」とありました。

え、ピアニカにプロが?
どうやら大人がピアニカを演奏するって、有り!らしいのです。

そして縁あってこの楽器を手にしたのだから、せっかくならしっかり弾けるようになってみたい!という気持ちが強くなり、その思いが実って8月から手ほどきを受けることにしました。

そして教えてくださるのは、子供の頃に聞いたあのプレーヤさん。ちょっとうれしい再会です。

バーチャルピアノ教室のスタッフである有村円香先生にもこの話をしたところ、話はご主人に伝わり、「いいなぁ、僕は縦笛さえ吹けなかったから、 ピアニカ弾かせてもらえなかったんです。 ピアニカとウクレレはおっさんにはたまらん楽器。 バーチャルピアノ教室でレッスンしてほしいなぁ。」というメッセージ。『私もやりま~す』と有村先生。
がぜん香川もレッスンに意欲が出てきました。


朝練に参加★

レッスンを受けてはいないけど、自己流なら弾けます。それに、この素敵な楽器を早く誰かと一緒に演奏してみたい!という気持ちを抑えきれず、「4strings」の朝練に参加してきました。

折りしもその日は私も朝から出張レッスンの日。時間は10分くらいしかありませんが、少しの時間でも演奏できたらと、楽器を持っていそいそと出かけました。

この日の練習曲はナット・キング・コール「LOVE」。
一緒に演奏してくださったのはバイオリンさん。私のためにアコースティックギターでの伴奏をしてくださり、初見でメロディを弾かせていただきました。寝ぼけ眼状態の私でしたが、ギターの軽やかな伴奏に合わせて奏でる鍵盤ハーモニカの音色はとても心地よく、涼やかな風が吹いているかのような気持ちでした。

一人で弾くピアノも好きですが、こうして他の楽器と合わせての演奏は、楽しさも倍増です。子供の頃のアンサンブルレッスンも思い出し、音楽の楽しさをより実感した朝のひと時でした。


ケンハモ基礎知識

さて、「ケンハモ」とカタカナで表現したタイトルですが、ここまで読んでいただいた方には写真や「ピアニカ」とか「鍵盤ハーモニカ」とかという名称が出てきたので、もうお分かりいただけたと思います。「ケンハモ」とは幼稚園や小学校で演奏する機会の多い、吹いて音を出す鍵盤楽器のことです。総じて「鍵盤ハーモニカ」と呼んでいます。鍵盤ハーモニカの歴史は私は想像していたより意外と長く、下記のようにあります。 (出展:すばらしき鍵盤ハーモニカの世界


ハーモニカやアコーディオンから派生して開発が進んだと思われる鍵盤ハーモニカですが、口吹き鍵盤楽器としては19世紀前半頃のイギリスの押しボタン式の楽器「シンフォニアム」、ドイツの「ノイ・チャン」「プサルメロディコン」などが現在の鍵盤ハーモニカの始まりのようです。1938年、Andre Borelというアコーディオン奏者によってAccordinaが発案、1945~46年に完成、製作(当時は4キロもあったらしい)されるが、そのアイデアはイタリア製のClaviettaからヒントを得た・・・ということで、Accordinaが完成する以前にイタリアでClaviettaなる鍵盤ハーモニカがあったことになります。ドイツでは1959年にHOHNER社がMelodicaを製造・販売しています。

楽器学的には『フリーリード楽器』に属します。フリーリードとは、それ自体の大きさ・強さなどで音程・音色を決定するタイプのリードです。唄口から吹き込んだ息で金属リードを鳴らすという構造は、ハーモニカと共通するものです。因みにフリーリードを使った最初の楽器は雅楽器の笙とされています。


ん~、なるほど~。

さて、私達がよく耳にする「ピアニカ」という名前はヤマハが作る鍵盤ハーモニカの商品名です。
他にも「ピアニー」(全音楽譜出版社)や「メロディオン」(鈴木楽器製作所)というのもありますね。みなさんの子供のころはどの鍵盤ハーモニカを使っておられましたか?また、今お子さんがお持ちの楽器がどれでしょう?(^^)

とても身近で親しみやすい鍵盤ハーモニカとの再会を果たし、バーチャルピアノ教室では、これを「大人が楽しむケンハモ」にしたいという思うようになりました。

次回は、レッスン「体当たりレポート」?

 

皆さんの「ケンハモ」の思い出や、こんな風に吹いたら楽しいだろうなというアイデアをぜひお寄せください。
FROM:かがわりょうこ

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